概要
10月に行われたツインリンク茂木でのレースでは、レースウィークの金曜日から順調に7番手を維持し、予選は8番手を獲得しレースに挑むことが出来ました。スタートで5番手前後に浮上しましたが、直後に起こったトップ3台の多重クラッシュに巻き込まれる形になり、14位という不本意な結果に終わりました。また、この鈴鹿サーキットで11月初めに行われた合同テストでは、総合11位という結果でした。7月の開幕戦ではサーキットの攻略不足とマシンの慣れが不足していたことから結果が残せませんでしたが、シリーズを追って最終戦となる鈴鹿へ戻ってきて、マシンの慣れが増し安定して走ることができるようになりました。今回は、いつも1発の速さがトップに及ばず無理をして走ってしまうので、レースでは無理をせず絶対に完走することを目標と立てました。
10月20日(金) 公式練習
午前のフリー走行では、アタック2周目でコースオフしてしまい走行終了してしまいました。事前のテストではコースオフすることなく、タイアを綺麗に使うことの意味を理解し速いドライバーがどのようにタイムを出しているかを考えた結果を試すつもりだったのですが、データロガーばかり見比べてしまい単純に1コーナーへ突っ込みすぎてしまいました。レース経験が少なくレースでの位置取りが苦手な自分としては出来るだけ速い人の後ろに喰らいついて走る中でタイムを出し、レースのイメージを確立できればと思っていました。セッションの最後のアタックで試すべきなのは承知であったはずなのに、挑戦することをどのレベルまで抑えて良いのか理解できていませんでした。午後に行われたフリー走行では、コースオフしたことでタイヤとマシンのバランスが悪くなってしまいました。他のカテゴリでオイルがコース上に撒かれてしまったこともありますが、グリップ不足に悩まされてうまく状況に対応できませんでした。1コーナーのコースオフで恐怖感が出来てしまいましたが、結果的に飛び込みは良くなりました。金曜日のセッションは共に20番手以下に沈み良い流れとはいかなかったので、翌日の予選でなんとしてでも挽回しなければと思いました。
10月21日(土) 予選
土曜日の予選ではニュータイヤを履いたので、良くなかった昨日のイメージをリセットする気持ちで挑みました。出走前もメカニックさんに励まして頂き心が落ち着き、天候がよくない中観戦して下さっている方も多く、感謝できリラックスできました。ピットが最終コーナー寄りだったのでレースウィークを通じて先頭でコースインすることが出来ませんでしたが、アウトラップで場所を見極めて速いドライバーの後ろに位置取ることができ、後続との間隔も十分に確保出来たので予選ではずっと後ろを付いていきました。この第9戦予選では集中してタイムアップを続け、5周目に2’03.828を記録しました。その後2周アタックできたのですがマシンバランスを失ってしまい、その間にポジションが下がり12番手になりました。とりあえずではありますが昨日の流れを少しずつ挽回でき、嬉しく思いました。
10分のインターバルを置いて行われた第10戦予選では、やはり予選1回目の後半からマシンバランスが悪くなってしまい思うようにタイムアタックが出来ませんでした。しばらくペースをあげようとアタックしていましたが、スプーンコーナーでシフトミスをして駆動が抜けてしまい、大きくコースオフしてしまいました。残り時間が1分を切っていたのでそのままラストアタックにはいりましたが、先のコースオフで右リアのプッシュロッドが完全に曲がってしまっていたため、突如バランスを崩し第1コーナーでコースオフしてしまいました。マシンダメージの確認が不十分であったと反省しています。第10戦の予選は満足にいかなかったので、走りのスタイルにおいても改善点が多いことを理解できました。第10戦予選は18番手になりました。
10月21日(土) 第9戦決勝
翌日の第10戦は雨の天気予報に加え18番手と下位に沈んでしまったので、この日の12番手のスタートポジションを活かしてなんとしてでもポイント圏内で完走しようと心に誓ったレースでした。ここまで、怪我による欠場や自分のミスで走りきることが出来ないレースが続き、なんとしてでも完走しなければならなかったのでレースは慎重に走りました。スタートは悪くありませんでしたが、早い段階で3速にシフトアップしてしまい、望んでいたほどポジションアップが出来ませんでした。予選でのコースオフによりタイヤの状態が悪く、ひどいオーバーステアに見舞われてレースペースが落ちてしまいました。後続車があまり仕掛けてこなかったので無理をしなかった部分もあり、そういう状況でも攻めて前に追いつく気持ちで挑まなければと思いました。こういった状況下で、メンタルが弱く攻めることが出来なかった自分に苛立ちました。
本来ならば、開幕戦でこういった慎重な気持ちで臨むべきだったと思います。開幕戦から数戦は、あまりにも多くのものを望みすぎてしまい、気合いや気持ちが噛み合わない状況でした。当時はそのことに気付かず、気持ちだけは負けないでいようと思い、色々なことを経験してようやくレースの難しさを理解しました。完走することがこんなにも難しく、レースで勝利する重みや、相応の努力をもっとしなければ勝つことはできないだろうということ、1年の重みというものが理解できました。第9戦は自己最高の9位フィニッシュで入賞することができ、自分自身ほっとしていますが、とにかく不甲斐ないレースをしてしまったと思います。
10月22日(日) 第10戦決勝
第10戦はFCJシリーズにとって初めてのウエットコンディションでのレースになりました。自分にとって、雨のレース・雨の鈴鹿を走るのが初めてだったので、慎重に走りました。昨日のモヤモヤした気持ちがそのまま続いてしまいましたが、難しいコンディションで完走することが出来れば自ずと上位にいけると考え、ポイント獲得圏内まで順位を上げてシーズンを終えることができればと思いました。フォーメーションラップでは納得のいくようにタイヤを暖めることができ、スタートで5台ほどパスすることができました。予選順位が18位と悪い位置だったので、最初の1周だけは気をつけて後方から様子をみながらしっかり1周目を終えました。スタートラインを越えたあたりからウォータースクリーンで何も見えなくなってしまい、1コーナーで渋滞しているイン側をキープして何台かに抜き返されてしまいました。その後は、黄旗区間などに注意をして走行し必死に前を追いましたが、前のクルマのコースオフやスピンに巻き込まれそうになったり、黄旗区間の処理で後続に一気に追いつかれてしまったりして思うように走れず、ようやくペースをあげて攻めることが出来たのはレース中盤からでした。しかし、後続を徐々に離していき前のクルマが見えてくると、自らのミスでコースオフしてしまったり、とにかく慎重に周回を重ねることになりました。結果、18位スタートから12位までポジションアップしてフィニッシュしました。コースオフでのタイムロスにより入賞圏内に手が届かなかったのはとても残念でしたが、リタイアが多かったシーズン最後の難しいコンディションのレースを完走することができて、本当に自分の為になったと思います。また、予選順位が下位に沈んでしまったことも結果に反映されてしまっているので、とにかくトラブルを引き起こさずに走りきることが必要だと思っています。
17周の長いレースでポイント圏内を狙っていましたが、最後のレースが12位という結果で、すごく残念に思います。しかし、1年間を通してご支援・ご協力を頂いたTOYOTA関係者の皆様やメカニックの皆様、FCJ講師の皆様やJRP関係者の皆様、仲良くしてくれたドライバー、雨の中見てくださったお客さんやコースオフィシャルさん、今年の活動をご支援くださった皆様、一緒に走ってくれたマシン、そして無事に1年間を過ごすことができたことに、改めて感謝し、御礼申し上げます。
1年間を通し、レースで接触をしてしまったり、自分のミスが多くて思うようにいかなかったり、怪我でレースに出ることが出来なくなってしまったり、多くの失敗をしてレースの難しさを理解するばかりか社会的な面も数多く勉強させて頂きました。時折上位に食い込むものの、入賞2回とあまり良い結果が得られなかった1年目のシーズンでしたが、このようなチャンスを頂き本当に有難う御座いました。これだけ多くのことを支えて下さった皆様にとても感謝しています。今シーズン学んだことを忘れることなく、来年はこの失敗を活かして後悔をなくし、チャンピオン獲得を目標に相応の努力をしたいと思います。今後とも宜しくお願いいたします。
フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン
FTRS中谷塾FCJ カーナンバー24 稲垣 智彦
