レースリポート

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Formula Toyota 第2戦 レースレポート


概要

鈴鹿サーキット (1周5,807km)
日程 5月12日(土)予選 / 5月13日(日)決勝
天候 晴れ
路面 ドライ
結果 予選5位 / 決勝7位

5月10日(木) プライベートテスト

  今回のレースウィークは、木曜日のスポーツ走行枠を使ってのプライベートテストから始まりました。ドライ、ウエットとめまぐるしく変わる天候に翻弄されてしまったうえに、フォーミュラエンジョイ、FJ1600、スーパーFJ、F4、などの違うクラスの車両が大量に走行しており、接触などないように控えめな走行に留まりました。しかし、翌日からの公式練習に向けて良いウォーミングアップになりましたし、セッティングも多少煮詰めることができたと思います。

5月11日(金) 公式練習

金曜日の公式練習は30分のセッションが2回しかないので、予選に向けてのセッティングを仕上げする作業に入ります。1本目の走行開始後すぐに、他車がコース上にオイルを撒いてしまい、直後を走っていた自分はデグナーカーブでコースオフしてしまいました。コース上にオイルが出ていることを示すオイルフラッグなどが提示されていない状態では成す術がなく、突然の出来事だったのでクラッシュを免れたのは幸いでした。このセッションは大量のオイル処理に時間を要し、わずか5周しただけでセッション終了となりました。2本目の走行ではトラブルなく走行し、6番手タイム。走りこみが出来ていない状況なので改善点はあるものの、予選にむけてセッティングと自分の走り方を改善するためミーティングを行いました。

5月12日(土) 予選

予選:5位(2’09.105)
5月12日土曜日、午前11時10分より20分間の予選が開始されました。予選開始直後はコースの状況が分からないので、様子を探るチームがほとんどです。当初は我がチームもセッション開始5分後にアタックに入る戦略でしたが、僕はあまり走りこみが出来ておらず走り方をもっと詰めていかなければならなかったのでチームメイトと違う戦略を取り、1周でも多く走るつもりで予選開始とともにピットアウトしました。

もしコース上が汚れていたら、2~3周目でベストタイムが出るニュータイヤを無駄にすることになってしまいます。そして、そのような場合は自分が走った後に路面が綺麗になり、後続のマシンがタイムアップするため順位を落としてしまいます。また、ニュータイヤの走り始めの高いグリップを逃してしまうとタイムアップは望めないので、昨日の走行の改善点を1周目から一発勝負で試さなければなりませんでした。この点とチームメイトと違う戦略を取る点においてリスクが高かったのですが、チャレンジングだと思いましたし、自信を持って挑みました。

2周、3周とアタックに入り、3周目に記録した2’09.105がベストタイムとなりました。この時点で、再び誰かがオイルを吹きながら走行していた模様で、アンダーステアもオーバーステアも感じる状態でした。一度ピットインをして、オーバーステアを抑えるためのセッティングを施し、再びアタックを開始します。既にニュータイヤのおいしいところを逃してしまいタイムが伸びない事は分かっていましたが、走りこみ不足を解消する為、そして「このような状況でもタイムを出すぞ!」という気持ちで走り続けました。中盤以降、コース上にオイルが出ていることで接触やコースアウトが相次ぎ、僕もコースオフをしてしまいましたが、20分の予選時間の中で誰よりも多い8周を走行しました。レースに向けてのタイヤマネジメントも考慮しなければいけませんでしたが、何より自分に必要なのは速く走るための学習でした。コースオフをして迷惑を掛けてしまいましたが、結果的に予選5番手に入りました。流れが悪かった中で良い流れに向かいはじめ、精神的にも安心することが出来るようになりました。

5月13日(日) 決勝

決勝:7位
決勝レースは日曜日の午前10時より12周で行われました。予選5位からのスタートで、前にいるドライバー達のレースの組み立て方を見ても表彰台のチャンスが十分にあると思っていました。目標は、絶対完走して2台抜くこと、つまり表彰台に乗ることです。今回のレースは、予選と決勝でマシンバランスが変わってしまった前回のレースの反省点を含め、グリッドへの試走で全開走行をして、マシンバランスの確認をしました。タイヤが暖まった状態を想定して走りましたが、特に問題はなくレースで乗りやすいマシンバランスに仕上がっていました。フォーメーションラップでスタートの練習をしましたが、ホイールスピンをさせすぎてしまったのでエンジン回転を抑えてスタートの瞬間を待ちました。 

5秒前ボードが出され、レッドライトが点灯。鈴鹿のホームストレートは下り坂のためギアを1速に入れてクラッチ、ブレーキ、アクセル全てのペダルを踏んでスタートを待ちます。気持ちが高揚する緊張の一瞬です。シグナルが消え間髪をいれずにクラッチを繋いだ瞬間、まさかのエンジンストールをしてしまいました。原因は、ホイールスピンを意識しすぎてエンジン回転を低くしてしまったことです。スタートは得意でした。初めて予選5位というポジションを得て、表彰台を狙っていたのに・・・。

あっという間に最後尾に落ちてしまい、一番遅れて1コーナーを回りました。すごくショックで、悔しくて、自分の中で何かが変わった瞬間でした。そこからはふっきれて、他の誰よりもアグレッシブに攻めて、少しでも上位でフィニッシュすることだけを考えて走りました。目立たない後方に沈んでしまっただけに、とにかく我武者羅に走りました。1周目のヘアピン、シケインでまず2台を抜きました。2周目には1コーナーでオーバーテイクし、どんどん追い上げていきます。すでに後方の隊列がばらけてしまっていて、1台抜くともう1台ははるか前という展開でしたが、絶対追いついて抜くという気持ちで走りました。

レース中盤では、トヨタのワークス選手と数週にわたるバトルをしました。自分のマシンは、230km/hで進入する高速コーナーの130Rを全開で行けるようマシンセットアップが決まっていたので、続くシケインまでに何度も前車の横に並ぶことができました。しかし、前座レース時に出たオイルの処理剤の影響でアウト側のグリップが低く、並んでも姿勢を乱して立ち上がりが遅れてしまうという具合でまた差が開いてしまいました。諦めずに翌周も同じシケインで仕掛けますが、結果は同じく失敗。スプーンコーナーでも並んで進入しましたが、クラッシュ車両でイエローフラッグが出ておりここでは抜けず、すぐに抜けなかったために更に前の車両との間隔が離れてしまいました。フィニッシュまでにすることを落ち着いて考え直し、今度はシケインでは大人しく後ろを付いていく作戦で、ホームストレートエンドでようやくオーバーテイクできました。

レースの組み立てとしてはこの失敗でのタイムロスが実に大きく、もし確実なオーバーテイクができていれば5位入賞もできたと思います。最後までプッシュしていき、ファイナルラップではチームメイトを抜くこともできました。チームメイトは鈴鹿を得意としている選手で、今回のレースで終始圧倒されていたので勉強になりましたし、今後競り勝っていくという面での自信もつきました。

ゴールするまで自分が何位だか分かりませんでしたが、フィニッシュしたときに7位ということを知り、色々な考えが交錯してピットロードに戻ってきたときには悔しくて泣いていました。スタートのミスで、もうトップが見えることはありませんでしたが、最後尾から7位までを追い上げるレースができたことで少しだけ自信が蘇ってきました。 開幕前のプライベートテストから歯車が噛み合わず、自信を失ってしまっていたので、今回のレースはすごく経験させてくれたものになりました。スタートのミスで予選5位が台無しになり残念という感情ではなくて、7位という結果は自分の今の力。スタートでミスすることなく10位でフィニッシュした前回のレースのことを考えると、公式練習も予選も決勝も少しずつですが順位を上げていけました。しかし、こんなに悔しい経験はもうしたくないので、今までで最高の状態を整える生活をしたいと思います。他のすべてを犠牲にしてもレースに賭けたいです。次のレースは、合同テストでもトップタイムを獲ることができた栃木県ツインリンクもてぎで行われます。7月1日の決勝レースに向けて、すべてを賭け闘って生きたいと思います。ご声援下さったチーム・スポンサーの皆様に多大なる感謝を申し上げます。有難う御座いました。

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◆決勝リザルト◆
◆レースレポート◆

Field motorsports Driver : Tomohiko Inagaki