概要
| 日程 | 7月1日(日)予選 / 決勝 |
|---|---|
| 天候 | 晴れ |
| 路面 | ドライ |
| 結果 | 予選9位 / 決勝8位 |
6月29日(金) プライベートテスト
今回は金曜日に現地入りして、午後から走行開始となりました。当日は午前中に雨が降ったのでハーフウエットの路面となり、慎重に走行しました。セッティングも変更しマシンの挙動変化を学びました。路面状況はあまり良くなく、天候は週末に向けて回復する予定だったのでマシンを労わって走行しました。
6月30日(土) 公式練習
公式練習は30分のセッションが4回行われました。本来は土曜日に予選が行われますが、今回のレースはワンデイイベントとなっているため、日曜に予選と決勝が行われます。昨夜に雨が降ったので、1本目の走行はまだ路面が乾いておらず、2本目から本格的にセットアップに入りました。3本目の走行ではトラブルなく走行し、6番手タイム。4本目はニュータイヤでアタックしましたが、まだ走りこみが出来ていない状況なのでデータも不足気味で、セッティングについての改善点がありました。予選にむけてセッティングと自分の走り方を改善するためミーティングを行いました。公式練習の総合タイムはトップから0.7秒遅れの6番手でした。
7月1日(日) 予選
予選:9位(1’56.726)
午前8時50分より20分間の予選が開始されました。前回は予選開始早々にアタックを開始する戦略をとりましたが、今回は路面コンディションが安定しないので予選開始から5分経過した時点でコースインする戦略でした。 そのなかでも、これまで2戦闘ってきた経験をふまえてアタックラップとクーリングラップを行えるように綿密に計算をし、さらにファーストアタックを終えてピットでのセッティング変更も行えるように、開始4分の時点でコースインしました。昨日の公式練習でニュータイヤを装着した状態でのセットアップを完全に把握できなかったので、少しでもチャンスを拾うための戦略です。この時点ではまだコース上でタイムアタックしているマシンはなく、各チームが路面状況などの様子を見ていることが分かります。
まずファーストアタックを終えてタイムは1’56.85を記録しました。予選での路面状況を考慮してセッティングをしたものの、思っていた以上に路面状況が良く、オーバーステアが出ないようにセッティングする必要が出てきました。ここで一度ピットに戻ってリセッティングすることも出来ましたが、前回の鈴鹿戦の時のようにオイルなどでコース上が汚れてしまうことがあるのでまずは先に記録したターゲットタイムを塗り替える目標で走りました。2回目のアタックでは同タイムで更新ならず、既に暑さからタイヤとブレーキが熱ダレを起こしてきました。残り時間を計算し、2周のクールダウン挟んで慎重に行った3回目のラストアタック。丁寧なドライビングに変えチェッカーを受けましたが、自己のタイムを0.1秒更新するに留まり、1’56.726で予選順位は9番手になりました。ラストアタックではタイヤとブレーキに熱が入りきってしまい難しいドライビングになりましたが、チェッカーが振られるぎりぎりまで時間を費やしてマシンを労わり、ミスすることなくタイムを更新できた面は良かったと思います。
今回の予選で身に付いたことは、こうした一瞬で判断をしなければならない状況での集中力、そして異なる路面状況を経験したことによりマシンセッティングの幅が広がりました。綿密に予選時間をどう使うか組み立て実践できましたが、ファーストアタックの時点でセッティング変更をしていれば、確実に上位につけることが出来たと思うとまだまだ判断力が足りず残念に思いました。
7月1日(日) 決勝
決勝:8位
決勝レースは日曜日の午後12時50分より13周で行われました。今回のレースは、開幕2戦で失敗してしまったスタートにも課題があります。フォーミュラ・トヨタではクラッチに負担をかけてしまうためスタート練習が出来ないので、ピット内でメカニックさんにマシンを押してもらいクラッチの繋がりを確認する作業をしました。自分のスタート練習のためにチームの皆さんが一丸となり動いてくれたのでとても感謝しています。いよいよレースの始まりです。気掛かりだったことは、予選の状況を見てさらに変更したセッティング面でした。予選ではオーバーステアが強く、ドライビングを変えて乗りこなしてもタイムが出せなかったので決勝はさらにオーバーステアを抑えるセッティングを施しました。いつもはピットからスターティンググリッドに向かう時に確認できるのですが、セッティングに悩んだ今日に限ってなんと西コースのショートカットを使ってグリッドに誘導されてしまい、スタート前にマシンの動きを確認できたのは1~2コーナーだけでした。グリッドについてからセッティング変更を願うも、タイヤも冷えた状態で1~2コーナーのみで判断するのは得策ではないという理由から、そのままのセッティングで臨むことになりました。
スタートでエンジンストールしてしまった前戦の影響で、スタートの瞬間は少しだけ緊張しましたが、練習の甲斐があって上手にまとめる事ができました。1コーナーでは前に詰まってしまい順位を上げることができませんでしたが、続く3コーナーでのブレーキング競争でインに飛び込み、まずはひとつ順位を上げました。
このオープニングラップは前を走る6番手のマシンが何度もコースオフし、煙幕で視界を奪われ舞い上がったダストを避けなければならず集中力を使いました。何度もサイドバイサイドになりましたが今一歩マシンの伸びが足りず、前に出ることができませんでした。今度は後続とテールトゥノーズになりながら2周、3周としていきます。トップ集団には離されていないものの、コックピットのモニターに表示されるラップタイムは予選でのタイムから2~3秒も遅くなっており、決勝での路面コンディションは相当悪いものでした。
昨晩の雨からは天候も良好で、路面が汚れていく理由は他になかったので決勝の路面グリップは予選より良くなるだろうと予想していました。予選でオーバーステアに悩まされた事もあって、決勝では路面状況を予測してさらにアグレッシブなセットアップにしたことが裏目に出てペースが上がらなくなってしまいました。7番手争いでポジションを何度か入れ替えるバトルをしてトップ集団について周回していましたが、その後はオーバーステアがひどく後退していくことになりました。9番手まで後退した後は、集中力を持続させるように意識して最後までオーバーステアをコントロールしながらプッシュしました。とても暑く、マシンもドライバーもスタミナが要求されるレースでした。
このペースダウンの原因は、ストップ&ゴーを繰り返すツインリンクもてぎのコース特性によるタイヤとブレーキの熱ダレ、そして路面のグリップの低さから、セッティングに対する理想的な荷重が得られなかったことが原因です。マシンは柔軟性を失い、フロントタイヤは地面からばたついて路面を捉えることができずコントロールが難しかったです。そのまま、後続との差をキープして無念の9位(※レース後、チームメイトが失格となり8位に繰り上がり)でチェッカーを受けました。0.1秒でもタイムロスのないようファイナルラップまでプッシュし、ベストラップを記録できたのはタイヤもブレーキも酷使した11周目でした。他のマシンは、やはりタイヤグリップのピークを迎える4~5周目にベストラップを記録していたので、如何に自分のマシンセッティングとタイヤ磨耗のマッチングが悪かったかが良く分かりました。
マシンセッティングが施せるカテゴリーに参戦して3戦目。レース自体はまだ通算10戦程度ですが、今年に入ってからの3戦の間に様々な経験をし、ドライビング面・メンタル面がとても成長しました。とても悔しいレースだった前半2戦を終えて、特別な想いで今回のレース当日まで過ごしました。日々レースのことを想い、今までにない努力をしてきました。とても自信に満ち溢れていました。いつも悩んだりするセッティングで、いつもはエンジニアさん寄りの意見に賛同してきました。自分の自信の多さからか、自然と自分寄りの意見でマシンセットアップを進めることができました。戦略面においても、時間配慮やチャンスを如何に拾っていくかを計算し、自分の思う通りに進めました。これを実現できたのは自分の自信の多さからで、自分でもそれを感じ取ることが出来ました。しかし今回は狙った通りに物事が進まず、本当に悔しくて仕方がありませんでした。今後の人生を左右する大事な一戦で、たくさんの友人やたくさんの方々が応援に来てくださいました。そんな時に限って結果を残すことが出来ないなんて、信じられませんでした。そんなにすぐには結果は出るわけではないけど、少しくらい結果が付いてきて欲しかったです。
しかし、この努力を続けて、諦めずに「継続は力なり」を噛み締めて戦っていけばもっともっと強く速くなれると確信し、再出発できると思った一面もあります。以前渡英した時にお世話になった、現マクラーレンF1チームのメカニックをしている飯田一寿さんから頂いた手紙の中に、「頑張っても報われない時はある。しかし頑張らないと報われないのは確かだよ」と書いてあり、まさに今この時だと思います。
次回のフォーミュラ・トヨタは10月6日~7日、仙台ハイランドにてダブルヘッダーでの決勝レースが行われます。今までご声援下さったチーム・スポンサーの皆様に多大なる感謝を申し上げるとともに、今後もレースに出場できるよう努力していきます。
第3戦終了時 Formula TOYOTA DRIVER'S POINTS RANKING
稲垣智彦 : 9位 (9pt)
Formula TOYOTA MANTENANCEGARAGE'S POINTS RANKING
フィールドモータースポーツ : 6位(11pt)
Field motorsports Driver : Tomohiko Inagaki
